スポーツは「脳」が行っている!?
スポーツは「筋力」だけでなく「イメージ力」が重要
人はイメージしたことに対して行動を起こします。
分かりやすくいうと、お腹が空いている時にラーメンを
美味しく食べているイメージをします。
そうすると、無性にラーメンが食べたくなるはずです。
これをゴルフに例えると、
シングルを目指すアマチュアゴルファーがいたとします。
その人が、上達するための手本として
絶頂期のタイガーウッズのスイング動画を
何度も繰り返し見た後に練習場に行って練習します。
すると、彼の頭の中には
タイガーのスイングのイメージが鮮やかに
残っているため、脳はイメージにあるそのスイングを
実現しようとします。
ただし、体格、体力、筋力等の違いがありますから、
全く同じようにはいきません。
でも、それに限りなく近づこうとします。
これが、スポーツで言う、
テクニカル(技術的)イメージトレーニングです。
イメージトレーニングの効果とは?
随分古い話しになりますが、アメリカのとある大学で、
大変興味深い実験が行われました。
先ず、バスケットボールをしたことがない学生を
60人ピックアップし、
ランダムに20人ずつA・B・Cの3グループに分けます。
次に、フリースローのやり方を教え、
やってもらい、グループごとの決定率を記録します。
- Aグループには二週間の間、毎日20分間フリースローの練習をさせます。
- Bグループには、ボールには触れさせず、何もさせません。
- CグループにはBグループ同様、ボールには触れさせませんが、二週間イメージトレーニングを徹底させます。
イメージの仕方も細かく教えます。
例えば、フリースローラインに立ったら2度ボールを
床に突いてリズムを作る。
次に息を吐いて方の力を抜く。
そしてバスケットリングを見つめる。
最後に、理想のフォームで構え、
最高の状態でリリースされたボールが
美しい弧を描いてリングに吸い込まれる。
その際に、「やった!」という感情を伴わせ、
ガッツポーズもイメージさせる。
そうして、二週間後に3グループの学生たちに
再度フリースローをさせたのです。
その結果、
- Aグループは、実際に練習をさせましたから、決定率が21%アップしました。
- Bグループは何もさせませんでしたのでプラスマイナス0%でした。
- イメージトレーニングさせたCグループはなんと!決定率が19%もアップしたのです。
このことから、
「スポーツは脳が行っている」ことが証明されたのです。
簡単に言うと、投げる、打つ、走る等の動作の一つ一つは、
技能記憶として脳がイメージに置き換えて記憶しています。
ですから、競技力を向上させるためには、
物理的な練習以外にイメージトレーニングを行えば、
練習だけしかしていない人に比べて
圧倒的に早く上達していくです。
結論として、
「スポーツが上手くなりたいのなら頭(イメージ)を使え!」
ということです。
ただし、
くれぐれもダメなイメージや悪いイメージはしないように!
ダメを実現してしまいますから(笑)
イメージ=行動
イメージトレーニングは、技術的なもの以外に、
目標の達成や夢の実現など、
将来の成功状態をイメージするというものがあります。
これをオブジェクティブ(目標)イメージといいます。
これはスポーツ選手のみならず、
一般の人たちにとっても必要かつ大いに実践すべきものです。
どうするかというと、
夢や目標を実現して喜んでいる自分を繰り返しイメージ
します。
そのイメージがチャレンジ意欲をかき立たせ、
その意欲が行動力を高めさせ、
目標達成に向けた強烈な推進力となっていくのです。
何にしても、脳はイメージに在ることを実現しようと
行動を促すようになっていますので、
良いイメージをすれば良い行動に、
悪いイメージをすれば悪い行動になるのです。
さあ、新年度の目標達成に向け、
ワクワクするイメージ、且つ強気なイメージを持って、
大いにチャレンジしていきましょう!